タイヤの摩耗

タイヤが擦り減ると危険

タイヤの溝

なぜ摩耗するのか

車は回転するタイヤと路面の間に摩擦が生じることで、走ったり止まったり曲がったりする力が働きます。
車を運転すればするほど、タイヤは徐々に摩耗していきます。
摩耗の原因はタイヤの種類・性質から、路面や車の運転に起因するものまで様々です。
タイヤは様々な要因によって様々な異常摩耗を発生する場合もあり、磨耗具合によってはタイヤ交換が必要になる場合もあります。

適正空気圧

タイヤの空気圧が適正でない場合は、タイヤの接地面が正常に路面と接しなくなるため、早期摩耗や異常摩耗の原因となります。

トレッドゴムの質

トレッドゴムは用途によってその性質に違いがあり、その摩耗性も違います。
スポーツタイプのタイヤは一般的にグリップ性や発熱性が高いため、通常のタイヤに比べて摩耗が早いと言われています。

荷重・足回りの整備不良

車の重量や乗車人数、積載量などの負荷もタイヤの摩耗に影響を与えます。
タイヤにかかる負荷が多ければ多いほど、それだけ磨耗も多くなります。
また、アライメントやサスペンション、ステアリングなど足回りの整備不良も、異常摩耗を起こす原因となります。

制動時

加速・減速時は縦方向に摩擦力が強くかかるため、摩耗の大きな要因となります。
またコーナリングでは遠心力が発生し、タイヤは横方向の摩擦力で踏ん張っています。
高荷重・高重心の車ほどより大きな遠心力が発生しますから、その分タイヤの摩耗も激しくなります。

走行速度

高速道路などで車の速度が増すと、タイヤの接地面の動きが大きくなり発熱も大きくなりますから、通常時よりも摩耗しやすくなります。